東西文化の違いが面白かったりする、の巻

食文化。

東西に長いこの列島では、おおむね東と西に分けられたりもするが、その違いは気候や自然風土、さらに歴史や文化、伝統なども要因として挙げられる。

海に近い場所、山に囲まれている場所、寒さ厳しく雪深い場所、諸々という地域性も大いに関係しているのだろう。


ボクは出が東京なゆえ、ここ関西との食文化の違いがこちらでの話題になったりもする。先日もそうだった。『京都嵐山あたりでの和菓子の食べ歩きとは、なんか素敵よね』的な会話になったのだが、こちらの『みたらし団子』はどうもこう味が薄い。あのパンチの効いた甘辛いタレが欲しくなるというか。

1月的にいえば、餅もそうだ。餅は四角が当たり前の個人的感覚の中、ここ関西は丸い。日本鏡餅組合の『お雑煮に用いるお餅の形と地域性』によると、角餅と丸餅の境界線は紀伊半島から能登半島にかけて在る。


雑煮発祥の地は京都とされるが、これに入れる餅とはお供え用の鏡餅の分身とされてきたことが丸型の由来のようだ。(その他、『心の形を表す』、『円満祈願』などの意味も込められている)

また、小さな丸餅を『年魂(としだま)』として家族に配った習慣が、現代の『お年玉』のルーツになっている模様。


先日の会話では、『大きい四角形の餅(A3サイズぐらい)に碁盤の目のように包丁を入れて切るのよ』と言った所、大そう驚かれた。角餅文化は『楽をした産物』という説もあるけれども、餅を1つ1つ丸めるのは手間が掛かるからね。(東は効率と合理性を求めた文化なのかもしれない)

さらに。『なんで豚まんなのだろう?肉まんでしょ?』とベタな所を突いてみたのだが、ここ関西での肉といえば牛なのだよね。ゆえに『肉まん』と表してしまうと、『牛肉まん』と受け取られてしまうわけ。

この辺りの違いは『肉の種類別消費量調査』(公益財団法人日本食肉消費総合センター)により鮮明なのだが、岐阜や滋賀あたりを境に『肉=豚・牛』と分かれる傾向が見てとれる。(江戸時代の家畜の違いが由縁だそうよ)


他にも『お汁粉じゃなく、なぜ、ぜんざいなのだ?』と、個人的には思ったりもするのだけれど、違う食文化に触れるとは楽しみ事でもあるのだよね。これもまた旅先での面白さであったりと。


ふむ。いいね。ニッポン。

やや余談的だが。

只今、ご依頼頂いている企業季刊誌原稿/3月号を執筆中なのだけれど、雛祭りの桜餅も東西の違いがあるのだよね。


東は『長命寺』(小麦粉などを焼いた皮で餡を巻いたクレープのようなタイプ)で、西は『道明寺』(もち米を蒸して乾燥させて粗挽きにした道明寺粉で包む)という風に。

共通点は『桜葉の塩漬け』に包まれているのだが、江戸で始まり関西へ伝わったという逆輸入型な辺りもまた面白い。(当時は京で始まり江戸へが主流)


あとは、雛人形も。お内裏様(男雛)とお姫様(女雛)の位置が東西で違う。お内裏様が向かって左側に座るものが『関東雛』で、右側に座るものが『京雛』という風に。

(『京雛』は御所の玉座と同じ位置。向かって右が上座という古来からの習わし)

(『関東雛』は、大正天皇が即位の礼で洋装を纏い、国際儀礼に合わせ右側に立ったことが由来)


ふむ。季節感を通じた東西文化の違いなるものも原稿に含めているのだが、ややピッチを上げて書かないとだな。

さ。気合を入れ直そう。全速力で。