人々の時間をどれだけエンタメ化できるか、意味のあるものにできるか、そういう勝負をする時代
コーヒーが好きだ。
とはいえ、スタバには行かなくなったな。いつの頃からか「すっかりご無沙汰しております」である。
店内に漂う、意識高き人臭を嗅ぎ取ったからなのか。イケてるつもりが、じつはイケてない。という自分に気づき、興ざめしたからなのか。
諸々の説はあるのだが、いや、どこか微妙に違う。そこら中にコンビニ・コーヒーがあるから。ふむ。個人的には言い得て妙である。
さて、スタバといえば。ご存知の通り、ハワード・シュルツである。
彼はスタバを退職後、スタバを買収してCEOに就いた、面白い経歴の持ち主だ。さらに世界中に17,000店以上を展開した立役者でもある。
有名すぎるエピソードだが、彼はイタリア滞在中のエスプレッソ・バーで驚愕したという。
バリスタとお客の間に繰り広げられるフランクな会話や優雅に注がれるエスプレッソ、心地良い雰囲気に包まれた店内に。
そうか。ただコーヒーを飲み、休憩するだけの場所ではない。ここは素晴らしい体験が味わえる「劇場」なのだと。
以来、彼は自身の、自社の、立ち位置を決めたという。
「私たちはコーヒー・ビジネスを展開しているのではないのです。コーヒーを提供するピープル・ビジネスを展開しているのです。」という風に。
ようするに、商品やサービスそのものを提供しているのではなく、それを通じた何かを提供しているという具合である。(付加価値とも言う)
付加価値がますますモノを言う
多くの、一定層の人々は、商品やサービスそのものに全ての価値を見出さなくなった傾向があると思う。
無意識に自分に合いそうなソフト的価値(付加価値)を求め、消費するスタイルと言っても過言ではない感じで。
そういう潮流は、クライアント先でのプロモーション、脚本づくりに関わる中でも肌に伝わってくる日々である。
余談的だが、「温泉旅館に泊まる」という行為もそうなのだよね。
『露天風呂付き客室。本間10畳+次の間4.5畳。総檜の浴室。硫酸塩泉や鉄泉などの泉質効能』。そうした物質的なものよりは、その旅館や、そういう部屋に泊まることによって得られそうな何かに期待される人が多いわけで。
付加価値を創造する。弛まなく創り続けるとは、企業、店舗の宿命だ。そして、その創造力と表現力が問わる時代にすでに突入していると思う。
言い換えれば、人々の時間をどれだけエンタメ化できるか、意味のあるものにできるか、そういう勝負をする時代でもあると思う次第だ。
さ、今日も楽しく全速力でいこう。コーヒーでも飲みながら。
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